保育士になって9年目になります。1年目は子ども達と遊べるのが楽しくて、担任を持っていながらも私が園児であるかのように保育園へ行くのが毎日楽しくて仕方がなかったです。2年目3年目となると、段々と子ども達と遊ぶだけでなく、子ども達とこの一年どのように過ごして、成長して行ってほしいかを自分でもしっかりと考えられるようになって来ました。
そうしていく中いつも想像したり、実際に聞いたりして気にしていた事があります。それは、保護者の方の悩みや大変さです。家庭訪問や個人懇談、普段の子ども達の送迎の中での保護者からの声に、当時私は話を聞くことしかできませんでした。
「子どもとの時間を作りたいけど、朝は出勤登園のために、朝ごはん食べたら出発。帰って来てからも、夕飯の支度やお風呂、明日の準備で忙しくてなかなか子どもとの時間が取れず、イライラしてしまい、毎日反省の日々です」という方がいました。また、「お風呂が唯一子どもとゆっくりできる時間」という方や「言葉が出て来ないけど大丈夫ですかねぇ」「お友だちと遊べていますか?」という方もいました。保護者の方の悩みはまだまだ沢山ありました。子ども一人一人の園の様子を伝えたり、「お母さんの気持ちをお子さんなりにわかってくれていますよ」と伝える事もありました。
産休育休を経て、今は仕事に復帰。朝早く起きてもちょっとしたことで時間がなくなってしまって、子どもと朝ゆっくりできません。また、帰って来てからは、夕飯にお風呂、遅くても21時までには布団に入れてあげたい。そんな気持ちの中で動いています。そして、子どもとゆっくり過ごせなかった。毎日慌ただしくてごめんね。という気持ちや大好きだよ。という気持ちでいっぱいになってきます。
そこで初めて、毎日毎日、子どもと一緒にいる時間を、楽しく過ごせる時間を、どのように作っていこうか考えながら過ごしていく事やその大変さを知りました。
仕事に復帰するにあたり、家事に育児にと、どのようにやったらいいのか、またやっていけるのかという不安がありました。保護者の方はいつもこんなに大変な思いをしながらも子どもとの時間を大切にして過ごしている事を思うと、私たちが保育園で子ども達と過ごさせてもらう時間はとても貴重な時間なのだと心から思いました。
これから一層、子ども達と過ごす時間や保護者の方との時間を大切にしていきたいと思います。